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ご自宅の防犯対策ガイド

近年の強盗被害から身を守るために

近年、SNSで集められた実行犯が住宅に押し入る強盗事件が全国で相次いでいます。こうした犯行グループは「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」と呼ばれ、従来の空き巣とは手口が大きく異なります。このガイドでは、ご自宅でできる具体的な防犯対策をまとめました。特別な知識や大がかりな工事は必要ありません。今日からできることも多くあります。

トクリュウ型犯罪の特徴

従来の空き巣との違いを知っておくことが大切です。

従来の空き巣 トクリュウ型強盗
留守中を狙う在宅中でも押し入る
一人で来ることが多い複数人で来る
見つかったら逃げるあらかじめ計画を立てて来る
近所を回って狙いやすい家を探す事前に「この家」と決めて来る

大切なポイント:犯人たちは「短い時間で済ませて逃げる」ことを前提にしています。そのため、侵入や犯行に時間がかかる家は狙いにくいのです。以下の対策はすべて「時間を稼ぐ」ことを目的としています。

1

インターホン

犯人はカメラ付きインターホンを嫌がる傾向があります。顔が記録されることを避けたいためです。

確認していただきたいこと

  • カメラ付きインターホンが設置されていますか?
  • 録画機能はついていますか?(モニターで映るだけのものは記録が残りません)
  • 呼び出しボタンを押さなくても、人が近づくと自動で録画する機能はありますか?

おすすめの対応

  • モニターだけで録画機能がない場合は、録画機能付きへの交換をご検討ください。量販店で1万5千円〜3万円程度で購入できます。
  • スマートフォンに通知が届くタイプを選ぶと、外出中でも来訪者を確認できます。
  • 録画データがクラウドに保存されるタイプであれば、万が一本体を壊されてもデータが残ります。
2

玄関ドア

玄関は最も目立つ侵入経路です。鍵が1つだけの場合は対策の余地があります。

確認していただきたいこと

  • 鍵は何個ついていますか?(1つだけの場合は要注意)
  • 鍵の種類は何ですか?(ギザギザの鍵は古いタイプで、短時間で開けられることがあります)
  • ドアスコープ(のぞき穴)はありますか?

おすすめの対応

  • 鍵が1つだけの場合は、補助錠をもう1つ追加してください(「ワンドアツーロック」)。鍵が2つあるだけで、侵入にかかる時間が2倍近くになります。
  • ギザギザの鍵は「ディンプルキー」と呼ばれる丸い凹みのある鍵への交換をおすすめします。ピッキングに非常に強い構造です。
  • ドアチェーンやU字ロックは、在宅中の補助としては有効ですが、強い力で蹴れば外れます。鍵の強化を優先してください。
  • ドアスコープにカメラを取り付けると、外から覗き返される心配なく来訪者を確認・記録できます。3千円〜5千円程度で取り付けられます。
3

窓は住宅への侵入経路として最も多く使われます。特に1階の窓は重点的な対策が必要です。

確認していただきたいこと

  • 1階の窓にクレセント錠(半月型の回す鍵)しかついていませんか?
  • 窓ガラスに防犯フィルムは貼ってありますか?
  • 雨戸やシャッターはありますか? 日常的に閉めていますか?

おすすめの対応

  • クレセント錠だけでは数秒で開けられてしまいます。窓の上下に「補助錠(サッシロック)」を追加してください。1個数百円〜千円程度で、ご自分でも取り付けられます。
  • 防犯フィルムを貼ると、ガラスを割っても穴が開きにくくなります。突破に時間がかかるため、犯人が諦めやすくなります。ホームセンターで数千円から購入できます。
  • 雨戸・シャッターは閉めれば物理的に最も強い防御になります。ただし「閉め忘れ」が最大の弱点ですので、外出時・就寝時の習慣にしてください。
  • 窓の振動や開閉を検知して大きな音が鳴る「窓アラーム」も有効です。1個千円前後で購入できます。
4

家の周り

家の外まわりの環境も、犯人が「この家は狙いにくい」と感じるかどうかに大きく関わります。

確認していただきたいこと

  • 玄関や庭は夜間でも明るいですか?
  • 家の周りに身を隠せる死角はありませんか?
  • 敷地内に入ると音が出る仕掛けはありますか?

おすすめの対応

  • 人感センサー付きライト:人が近づくと自動で点灯します。犯人は明るい場所を嫌います。ソーラー充電式なら配線工事なしで取り付けられます。2千円〜5千円程度。
  • 防犯砂利:踏むと大きな音が出る砂利です。家の周囲、特に窓の下に敷いておくと、誰かが近づけば室内からでも気づけます。ホームセンターで1袋数百円から購入できます。
  • 植栽の手入れ:背の高い生け垣や茂みは、犯人が身を隠す場所になります。道路から家が見通せる程度に刈り込んでおきましょう。
5

狙われないための情報管理

トクリュウ型の犯人は、事前に「どの家に資産がありそうか」を調べてから来ます。情報を与えないことが、そもそも標的にされないための重要な対策です。

  • 郵便受け:郵便物や新聞が溜まっていると、不在であることが外から一目でわかります。長期外出時は配達の一時停止手続きをしましょう。
  • SNS・インターネット:旅行や外出の予定をSNSに書き込むと、不在のタイミングが知られてしまいます。旅行の写真は帰宅してから投稿しましょう。
  • 高級車・表札:車種で資産を推定されることがあります。カーポートにカメラやセンサーライトを設置すると、偵察の抑止になります。
  • Wi-Fiの名前:ご自宅のWi-Fiの名前(SSID)に個人名や部屋番号が入っていると、外から特定される材料になります。初期設定のままか、個人が特定できない名前に変更してください。
6

もしもの時の備え

日ごろから備えておくこと

  • 携帯電話は就寝時も手の届く場所に置きましょう。110番をすぐにかけられる準備を。
  • 緊急時にどこに連絡するか、ご家族と話し合っておきましょう。
  • ご近所と日ごろから声をかけ合う関係があると、異変に気づいてもらいやすくなります。

不審者が来た場合

  • 絶対にドアを開けないでください。
  • すぐに110番に電話してください。
  • 大声を出す、防犯ブザーを鳴らすなど、周囲に異常を知らせてください。
  • 可能であれば、鍵のかかる部屋に移動してください。

費用の目安

対策 費用の目安 工事の要否
窓の補助錠(サッシロック)数百円〜千円/個不要(ご自分で取付可)
窓アラーム千円前後/個不要
防犯砂利数百円〜/袋不要
人感センサーライト(ソーラー式)2千円〜5千円不要
防犯フィルム数千円〜不要(貼るだけ)
ドアスコープカメラ3千円〜5千円不要
補助錠(玄関ドア用)5千円〜1万5千円業者に依頼が安心
カメラ付きインターホン1万5千円〜3万円業者に依頼が安心
ディンプルキーへの交換1万円〜2万円業者に依頼

まず費用をかけずにできること:雨戸を閉める習慣をつける、郵便物をこまめに取る、ご近所と声をかけ合う。これだけでも防犯効果があります。

相談窓口

相談先 電話番号 内容
警察相談ダイヤル#9110緊急ではない防犯相談
警察(緊急通報)110不審者がいる、被害に遭っている
最寄りの交番・駐在所地域の防犯情報、パトロール依頼
お住まいの市区町村防犯カメラ設置補助金の有無など

本資料は一般的な防犯対策の情報提供を目的としたものです。個別の状況に応じた詳しいご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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